感情理解講座:仕事のストレスを中医学で読み解く

朝起きた瞬間からメールの返信を気にしたり、満員電車に揺られたり、締め切りに追われたり……。現代を生きる私たちにとって、ストレスは空気のように避けられないものかもしれません。
「またイライラしてしまった」「どうしてもやる気が出ない」と落ち込んだとき、それを自分の「性格の弱さ」や「努力不足」のせいにして、自分を責めてしまっていませんか?
実は、古くから伝わる中医学(中国伝統医学)の視点で見ると、私たちの感情は単なる心の問題ではないようです。それは、体の中を絶え間なく流れるエネルギーや物質の状態と、密接にリンクしていると考えられています。今回は、中医学に基づいた感情理解を深め、自分を責めるエネルギーを自分を癒やす力に変えて、ストレスと上手に付き合う方法を詳しくご紹介します。
感情と「気・血・水」の切っても切れない関係
中医学では、私たちの体は「気(き)」「血(けつ)」「水(すい)」という3つの要素が絶妙なバランスで巡ることで健康が保たれると考えます。中でも、私たちの心の揺れ動きにダイレクトに関わってくるのが「気」と「血」です。
「気」は心の推進力、「血」は心の栄養
- 「気」は目に見えない生命エネルギーで、自律神経の働きや、物事を前に進める推進力のようなものをイメージすると分かりやすいでしょう。
- 「血」は全身の細胞に栄養を届ける血液だけでなく、精神を安定させ、心に潤いを与える物質的な基盤を指します。
例えば、仕事で強いプレッシャーを感じたとき、喉の奥がつまったような感覚になったり、胸がギュッと苦しくなって思わず深いため息が出たりすることはありませんか?これは、スムーズに流れるべき「気」が滞り、一箇所に停滞してしまう「気滞(きたい)」というサインかもしれません。
一方で、連日の残業や睡眠不足、目を酷使する作業が続くと、心に栄養を与える「血」が不足してしまいます。すると、以前なら気にならなかったささいな指摘にひどく傷ついたり、夜中に漠然とした不安感に襲われたりすることも。これは心が弱いのではなく、単に「エネルギーのガソリン切れ(血虚)」を起こしている状態の可能性があるのです。
中医学で見る!あなたのストレスタイプ別対策
中医学では、感情を「五志(ごし)」と呼ばれる5つのタイプに分類し、それぞれが特定の臓腑と繋がっていると考えます。現代のビジネスシーンで見られるストレスを、より細かく紐解いてみましょう。
①「イライラ・怒り」タイプ(肝の乱れ)
パソコンの動作が遅いときや、理不尽な指示を受けた瞬間に「ムカッ!」と頭に血が上りやすい方は、自律神経や情緒を司る「肝(かん)」の気が高ぶりすぎている可能性があります。肝は「のびのびすること」を好むため、抑圧されるとすぐにオーバーヒートしてしまうようです。
- 対策: 滞った気を外へ逃がしてあげることが先決です。香りの強いハーブティー(ジャスミン茶、ミントティーなど)は、香りが脳を刺激し、気を発散させてくれると言われています。また、会議の合間に窓を開けて外の空気を吸うだけでも、肝の熱を冷ます助けになるかもしれません。
②「思い悩み・ぐるぐる思考」タイプ(脾の乱れ)
「あのメール、失礼じゃなかったかな」と、終わったことを何度も頭の中で反芻してしまう方は、消化器系を司る「脾(ひ)」が疲れているかもしれません。中医学では「思考」と「脾」は直結しており、考えすぎると消化の働きが落ち、さらに思考が重くなるという悪循環に陥りやすいと考えられています。
- 対策: まずは「噛むこと」に集中しましょう。一口30回以上噛むことで脾の働きが助けられ、不思議と思考のループが穏やかになる効果が期待できるようです。温かいスープで胃腸を温めると、安心感が広がり、心の結び目が解けやすくなるかもしれません。
③「不安・ビクビク」タイプ(腎の乱れ)
新しい挑戦が怖かったり、将来に対して極端に悲観的になったりする場合は、生命力の源である「腎(じん)」のケアが必要です。腎は寒さに弱く、冷えると「恐れ」の感情が出やすくなると言われています。
- 対策: 物理的に「体を温める」ことが、心の安定に直結します。特に腎と関わりの深い足首や腰回りを温めるのが効果的かもしれません。黒ごまやひじきなどの「黒い食材」は、腎に活力を与えると言い伝えられています。
さらに深いセルフケアのために —— 季節と感情の調和
中医学の面白いところは、私たちの感情が「季節」の影響も受けていると考える点です。今のあなたのイライラや落ち込みは、もしかしたら季節の変わり目特有のバイオリズムなのかもしれません。
季節の移ろいに心を委ねる
- 春は「肝」が活発になり、イライラしやすい時期。
- 夏は「心(しん)」が熱を持ち、焦燥感や不眠が出やすい時期。
- 秋は「肺」が乾燥し、悲しみや寂しさを感じやすい時期。
- 冬は「腎」が冷え、不安や恐れが強まりやすい時期。
「最近なぜか寂しいな」と感じたら、「ああ、秋で肺が乾燥しているからかもしれない。今日は少し保湿して、ゆっくり休もう」と、季節のせいにしてみてはいかがでしょうか。そうすることで、必要以上に自分を責める負のループから抜け出せる可能性があります。
「未病(みびょう)」のうちに自分を抱きしめる
中医学には、病気になる前の段階である「未病」という考え方があります。心のモヤモヤも、立派な未病の一つです。
「なんだか最近、笑顔が減ったかも」
「味の濃いものばかり食べたくなるな」
そんな些細な変化は、体からのラブレターのようなものです。「教えてくれてありがとう」と自分の体に感謝を伝え、少しだけ早く寝る、好きなお香を焚くといった小さなケアを積み重ねてみてください。
おわりに
仕事のストレスを「根性」や「我慢」で乗り切る時代は、もう過去のものなのかもしれません。
中医学の知恵を使って、自分の内側で何が起きているのかを正しく見つめ、感情理解を深めていくこと。それは、あなたというかけがえのない存在を、誰よりも自分自身が大切にするためのプロセスです。
まずは今日、仕事を終えたら温かいお茶を丁寧に淹れてみてください。そして、ここまで頑張ってきた自分に「今日もお疲れ様。よく頑張ったね」と優しく声をかけてあげてください。あなたのソウルワークを輝かせるための第一歩は、そんな、ささやかで温かいセルフケアから始まるのかもしれません。
もし、「もっと深く自分の特性を知り、本気で体質から整えたい」と感じたら、ぜひ講座や診断を通じて、自分自身を再発見する楽しさを味わってみてください。あなたが自分らしく、軽やかに夢を叶えていける未来を、私たちは全力で応援しています。
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